てぃーだブログ › 沖縄ボイスラボ

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毎日何かに追われ慌ただしく、こちらの更新が疎かになっている諸見里です。

そういえば、7月はヴァイオリン・クラリネット・ピアノのアンサンブルCASAのコンサートに出演していました。
CASAとは2回目のお仕事。
1回目は2年前、兵士の物語という作品の朗読で。
面白い作品で、音楽と物語が最初からセットになっているものです。
こういう作品が増えると朗読をしている立場としては嬉しいものです。

2回目は7月20日にてだこホールの小ホールでの開催。
今回はCASAの完全オリジナルです。
沖縄のわらべ歌をモチーフに、私が短編を4編書き下ろし、朗読。
音楽はわらべ歌をモチーフに、照屋岳史さんが書き下ろし、
組曲「沖縄わらべ歌物語」としての上演でした。
わらべ歌がモチーフではありますが、ユイという女の子の成長を書いたので
子供向けではない部分があり、「わらべ歌」の言葉に期待した方には申し訳なかったかなと思います。
兵士の物語のようなおとぎ話風・・・つまり時代を経ても普遍的に伝わる形がよかっただろうかと思ったり。
反省点はあります。
しかし、このように依頼をいただくのはとても嬉しいです。
自分が書いた物語の世界を、自分で朗読するというのは気恥ずかしいですけど。

さて。怪談朗読です。
怪談朗読に取り組み始めてもう随分経ちます。
昔から怖い話は好きでしたが、まさかこんな感じになるとは思ってもいませんでした。
今回、番組で紹介したのは実話怪談。
実は沖縄に関するものだけでなく、体験を聞き取りしています。
「ないですよ」と言いながらも、何かしら不思議な体験があるようで。
少しずつですが教えていただいたエピソードも増えてきました。
その中から富山県にお住まいのNさんが、仕事で沖縄に来た時に仕事先の方から聞いたお話を紹介しました。
その会社はまだ実在していますので、私からは「このビルですよ」とはいえません。
ただ、番組でも話した通り、エレベーターに出るらしい。
エレベーター・・・怖くないですか?
幽霊でなくとも、閉鎖空間で一定時間一緒に過ごすという。
高層階になればなるほどお世話にならないといけない。
ひゃ〜!
朗読後、「杉子さんの朗読が怖かった」と感想をいただき、嬉しい限り。
番組では時間も演出も制限される部分はありますが、何かしらヒヤッとしたのならよかったです。
私なりに「怪談朗読ってこういうことかな」というこだわりがあるので、
それで怖がってもらえたらそれほど嬉しいことはありませんね。

しかし、理想は遥か遠く。
まだまだ精進せなばならないのでした。

いつか怪談配信したいと思っていますので、ぜひ、皆さんの体験をお教えくださいね。
pana★pana-works.com まで〜

★を@に変換してくださいませ。





【幸地松正】カルチャースクール 朗読講座初級

2023年12月14日よりタイムスカルチャースクールで朗読講座(初級)が開講します。
幸地松正が講師を務めます。
コロナ禍で声を出す機会が減った。
文学作品を声に出して楽しみたい。
初心者から参加できる講座です。
体験も可能です。

お問合せ、お申し込みはタイムスカルチャースクールまで。

https://times-cs.jp/course/detail/1367/

電話 098-861-8740





【幸地松正】カルチャースクール 朗読講座初級

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第70回NHK杯全国高校放送コンテスト 沖縄県大会 朗読部門を振り返って

本来は6月1日、2日の2日間にわたって対面で行われるはずだった沖縄県大会ですが、台風2号の接近により実施できず、録音審査になりました。

エントリーする生徒の皆さんにすれば、一発勝負の対面は大変緊張するでしょう。
録音は、制限があるとはいえ何度もやり直しができますから、録音の方がいいと思うかもしれませんね。
どちらもメリット・デメリットはあろうかと思いますが、やはり対面での実施の方が得られることは多いかなと思います。

まず、実際に誰かに聞いてもらうことで伝わる内容だったかどうかを確認することができます。
朗読やアナウンスは誰かに情報を伝えるために行う訳ですから、聞いてもらってナンボです。
「自分はこう解釈して、その通りにやっているつもり」でしょうが、実際に伝わる表現になっているかどうかは別の話。
こればっかりは、練習で録音したものを聞くだけでは不十分なところ。

次に、他の人の朗読を聞くチャンスを失ってしまう。
過去に県代表になった人だけでなく、いろんな人のパフォーマンスに触れることは学びの機会です。
今回は台風の影響でその機会が失われてしまいましたが、それ以前に、例年、自分の発表が終わったらさっさと会場を後にする生徒がとても多い。
同じ学校の生徒とは一緒に練習してきたでしょうから、そちらよりは他校の発表を聞く方が発見が多いと思いますよ。
九州大会・・・その前に全国大会では沖縄の代表者だけでなく、他県の生徒の発表に耳を傾けてみるといいと思います。

さて。
今回私は仕事の都合で朗読の予選のみの審査となりました。
審査した範囲で感じたことを書いていきます。

1・発声発音はきちんとできて当たり前
毎年書いていますが、音声で情報伝達、表現する訳ですからきっちりできて当然な部分です。
発声は無理のない自然な発声であること。
アニメ声や、朗読用に「無理して」用意した他所行きの発声が結構ありました。
普段やらないことをやってもうまく行きませんし、聞いていても心地よくありません。

発音はちゃんと聞き取れる内容であること。
誰しも苦手な発音はあるものですが、練習が十分されていなくて聞き取りにくい、滑るというケースが大変多かったです。
この辺りは普段・・・放送部の練習以外、毎日の会話から意識的に練習し身に着けてゆくものです。
そうでなければ「使いこなす」ことはできません。

2・コンテスト発声やコンテスト喋りがなくならない
声優学校の新年度でよくあることなんですが、高校で放送コンテストに出ていた子は大体わかります。
独特な発声、語り口があるからです。
どうしてそうなるのだろうと毎年悩みますが、おそらく過去の入賞者の音源や、先輩達からそういう癖も受け継いでいるのだろうなあと思います。
生徒さんからすると「コンテスト調」と言われてもピンとこないのだろうと思います。
地声で素直に喋るということが、その先の表現をするにも重要で基礎の基礎だと理解して、実践してほしいです。
どうしたらわかるだろうかと考えてみたんですが、プロがどのようにしゃべっているか聞いてみることでしょうか。
自分達のパフォーマンスと比較してみるといいと思います。
全員が全員そうであるとは言い切れませんが、少なくとも意気込みすぎて変な喋りの癖が・・・とか
不自然な発声というのはあまりないと思います。(声優のキャラは別)

3・朗読とは何か、よくわかっていない
もう私の講座を受けてくださいとしか言いようがないですが。
音読、読み聞かせ、ナレーション、朗読は目的が違うので、求められるスキルは異なります。
朗読は小説や詩を音声で表現するものです。
ニュースを読む音読と、コミュニケーションが目的の読み聞かせとは違うのです。
今回、松尾芭蕉の『奥の細道』や、芥川龍之介の作品が課題図書でした。
プロが朗読したCDも多くあります。
参考に聞いてみたらよかったのにと思います。
少なくとも独りよがりの朗読や、テレビの副音声のような読み、
セリフだけに注力した演劇調、朗読のイメージを演じるというような読みにはならなかったのではと思います。

4・自分の声に合った作品をなぜ選ばない?
例えばYouTubeなどで勝手に好きな作品を朗読するなら、何を読んでもいいんですけど。
コンテストなのでね。
少しでも自分に合った作品を選んで、可能性を広げたほうがいいんじゃないでしょうか。
例えばとても可愛らしい声の方が、芥川の『地獄変』とか。
チャレンジとしてはいいんですが、作品世界とはミスマッチ。
作品が読み手を選ぶんですよね。

ここまで色々書きましたけど、総合すると朗読を聞いたことがない・・・というところに帰結するのではないでしょうか?
今は図書館でも朗読CDを借りることができると思いますよ。
YouTubeは玉石混合なので、参考程度に。
朗読だけでなくいろんな表現や本に触れること。
感性と想像力を磨くこと。
失敗も含めた経験をすることが表現に説得力と厚みを持たせるものになると思います。
高校生でしかできないこともたくさんあります。

そしてコンテストで代表になることだけが成功でもありません。
代表になった方は、これまでとは違う経験ができますね。
惜しくも代表になれなかった方は、どうしてなれなかったのかな。何が足りなかったのかなと考え、
成長のために実践する機会ですね。
頑張ってください。

追記
いや〜70回大会ですか。
びっくりですよね。
私が1年の時が33回大会ですからね。
審査する側になるとは思いませんでしたが。
上記のアレコレは全て自分にも返ってきますが、大切なことを忘れないためにもアップしておきますね。




芥川龍之介『地獄変』デモ



【幸地松正】
幸地が講師を務めるタイムスカルチャースクールの朗読講座(初級)
4月13日から開講です。
初心者でも気軽に参加できますので、まずは見学からどうぞ。

詳しくはタイムスカルチャースクールまで。
電話 098-861-8740
サイト https://times-cs.jp





九州高校放送コンテスト 沖縄県大会2日目のその3です。

くどくどうるさい小姑のような諸見里です。
ちょっと意識を変えると良くなるのにな
コンテストを通して成長して欲しいと設定されていると思うので
目的なく無駄に取り組んで欲しくないという思いから伝えています。

今や人生90年で、時間があるようですけど
高校1年生の自分は1回しかないし、
2022年の自分は1回しかないですからね。

じゃあ、毎日そんなこと考えて生きているかというと、
そこまでぎゅうぎゅうに生きていませんが、
毎日毎日「今日やっておかなくてはいけないこと」ってありますからね。
その延長線上ではないでしょうか。コンテストも。

さて、朗読部門決勝の話です。
流石に決勝で声が出ていないとか、理解ができていないとかはありませんでしたけど
朗読が音声表現であることを考えると基礎的な発声、発音、アクセントは求められます。
作品の理解は浅かった部分はありました。
それは経験不足、想像力不足から来るものではあると思います。
例えば「華の人」
NHKのドラマになってもおかしくない作品でした。
主人公の性格と、その時代の常識などへの理解が浅かったかな。
「夜間飛行」もそうですね。
どういう状況で夜、飛行機を操縦しているのか?
遊覧飛行ではないですよね。
などなど・・・

つまり

1・読む前に作品を理解して
  作品を知るには、舞台になった時代、主人公の立場を考える必要が。
  それには社会科の勉強のような事も必要でしょうし、
  同じ時代を扱った別の作品や資料を読む必要も出てくるでしょう。
  そういうのが読んだ時の説得力に変わってきます。

2・演劇調が嫌われるわけ
  何人かいましたね。
  単純ですよね。
  1人で読むわけですから、子供から大人まで演じる必要があるわけですよ。
  女性がおじいさんを演じる事もあれば、
  男性が3歳の女児を演じる事もあるわけですね。
  アフレコのようにやってしまうと、ギャップにしらけませんか?
  無理がありますもの。
  それに、朗読は台詞だけが重要な情報ではないからです。

  「朗読劇」とかありますが、あれは「朗読」ではなく、セリフのみの「お芝居」です。
  間違わないでくださいね。

3・朗読のイメージを演じるな
  朗読=低い声で淡々と・・・というのは固定概念だと思います。
  読み方は作品が決めます。
  何度も言っていますが、子供向けの作品の「朗読」だから
  低い声で、渋く、淡々と読んで
  作品世界やテーマが伝わりますか?
  伝わらないですよね。

4・作品が読み手を選ぶ
  講評で「声と作品があっていません」と書かれるアレです。
  何を読んでも自由ですけど、
  ものすごく可愛らしい声で太宰の「人間失格」とか・・・
  声優さんのイベントとかなら「この人が読むならなんでもいい!」的に
  ありなのかもしれないですけど
  通常は・・・コンテストとかでは避けた方がいいと思います。
  そこからコンテストが始まっていると言っていい。
  声や語り口もまた作品を構築する材料ですから。

毎年同じことを言っているようですが、今年もやはりここが気になりましたので
置いておきますね。

あ、それとちゃんとしたプロの朗読を聞いてみた方がいいと思います。
作品によって多様な表現があるとわかると思いますし
同じ作品であっても朗読者によって違うことがわかると思います。

目先の目標=先輩や
過去の受賞者のを聞くのも参考にはなると思いますけど。
プロがプロである理由はちゃんとありますから。


九州高校放送コンテスト 沖縄県大会2日目のその2です。

今回はアナウンス部門について。
私は決勝しか聞いていないので、決勝での話になります。

今回のアナウンス部門決勝。
いいテーマが多かった!
沖縄あるあるを「ではどうしたらいいのか」と高校生が考えた結果、
「こうしたらいいのでは?」という具体的な提案があって新鮮でしたし
その提案が「ちょっとやってみようかな」と思えるものだったのがまたよかった。
そして、それをちゃんと取材して、原稿にまとめ、共有できた部分がよかった。

これ、重要です。

つまり、コンテストのアナウンス部門でよく見かける締め…
「○○してはどうでしょうか?」とか
「今後に注目したいですね」ではなく、
具体的な行動に結びつくような有益な情報だったということです。

課題としては以下参照。

1・発声・発音
  コンテスト調と言わざるを得ない発声が気になりました。
  (全員ではありませんが)
  一音一音をはっきりと思うが故にそうなるのか…
  先輩たちを参考にしてそうなるのか…
  いずれにしてもニュースのアナウンスは、普段の喋りの延長線上ですので
  「コンテストだからこう読む、声を出す」は必要ないと思います。
  「この喋り方がコンテスト調です! 今のです」と示してあげられるといいんですけど。
  ワークショップなど開く機会がありましたらそうしますね。

2・取材不足
  まあ、難しいですよね。取材。
  いまだに私もパーフェクトな取材というのはできてないと思います。
  取材から戻ってまとめる時に「これが足りなかったな」と思うことはやはりあります。
  そういう時には電話で補足情報を得ることもあります。
  自分のことを棚に上げていうのも何ですが…
  通り一遍のことを聞いて、少ない情報だけでニュース原稿にしていませんか?
  だから具体性に欠けるし、発見が少ないと思います。
  学校や地域の話でしたら、追加取材も可能なわけですし。
  その辺は労を惜しまず情報を集めてはどうでしょうか?
  情報が多ければ絞ることもできますが、なければある素材だけで頑張らないといけません。
  そうすると薄っぺらい内容にしかなりません。

3・ニュース原稿の構成を勉強して
  アナウンス部門は校内放送で紹介するトピックスということになっていると思います。
  テレビ、ラジオのニュースです。
  実際に放送されているニュースを研究してみてはどうでしょうか?
  過去の入賞者の原稿だけを参考にするのではなく。
  ニュース原稿は基本的に「序破急」の構成になっています。
  それが何なのかは調べてみてください。
  この構成はニュースだけでなくいろんなところで使われています。
  効率の良いまとめかたなのだと思います。
  まずは基本の構成でまとめてみて、そこからさらに考える…という感じでしょうか。

他にも色々伝えたいことはありますが、ひとまずこんな感じでしょうか。
正直、ここまででも有料ワークショップができる内容です。

来年に向けて…
または九州大会の本戦に生かしていただければ。


今回も結果的に長文になっています。

九州高校放送コンテスト 沖縄県大会、2日間の日程が終わりました。
2日目はアナウンス部門、朗読部門の決勝が行われ、その審査に入りました。
もうすでに今回の結果は発表されていますので、
沖縄県代表になった子は喜び、
代表になれなかった子は打ちひしがれ、
その上厳しい講評に泣いたりする?かもしれないですね。

「高校の部活動」ということを考えて、成長という部分にポイントを置いての感想です。

■アナウンス・朗読共通の課題
 1・要綱はきちんと確認しよう。
   当たり前すぎていちいちい言うのも何ですが、制限時間、対象作品、
   発表方法など定められた内容とは異なる人が結構いました。
   つまらないですよね。
   こういう基本的なことで審査対象から外されるというのは。
   次回から注意しましょう。
   これは放送コンテストに限らず、学校のテスト、
   仕事などでも同じことです。

 2・放送コンテストだからと特別な喋りになることはない
   コンテスト調の発声が目立ちました。(何でそうなる?!)
   果たして皆さんは普段からあのような発声で喋っているのでしょうか。
   私はナレーター、朗読をする人ですが、
   ナレーションも朗読もニュースも(それぞれ目的が違う音声表現)
   「いかに自然に喋っているようにしながらポイントを強調するか」
   を目指しています。
   演劇で特殊なキャラクターを演じているわけではないのですから。

 3・癖で読んでいる
   書いてある文章の通りに音声化する必要があります。
   自分の癖で息継ぎをしたり、
   自分のリズムで調子を取ったりしてはいけないのです。
   理解の邪魔になるから。
   何度も読むうちにそのような癖がついてしまったのか。
   または元々そのような癖があったのを気付かずに読んでいるか。
   いずれにしても自分の現状を把握して、
   正しく伝わるように練習しましょう。

 4・作者名などきちんと確認する
   作者名を間違えるとか考えられないですが、
   知っている作者であっても一応調べることをお勧めします。
   例えば「武者小路実篤」
   私たちは「むしゃのこうじさねあつ」と教わり、
   そのように覚えてきましたが、
   「むしゃこうじさねあつ」が正式名称です。
   https://www.mushakoji.org/about/faq.html
   ↑記念館の回答

   どっちも容認していたようですが、これを知った時は驚きでした。
   今回はこのようなケースではなく、明らかに作者名を間違っていました。
   漢字の読み間違いも多くありました。
   朗読など作品を音声化する際に漢字は必ず引っかかってきます。
   音声化するには黙読のように「読み飛ばす」ができません。
   間違いを正しいと思い込んでしまうこともあるでしょう。
   調べる習慣を。

5・アクセントはちゃんと確認しよう
  日本の共通語を母語として育っていますが、
  地方で生まれ育った人間のほとんどは共通語のアクセントに不慣れです。
  自分が訛っていることを自覚していない人も多いでしょう。
  また全体的に平板化が進んでいますので、調べておくことは重要です。

共通部分の指摘でこのボリューム。
上記はいちいち指摘するまでもない基本的なことなので書いていてアホらしくなっていますが、毎年同じようなことを言う羽目に。
そう、毎年生徒は入れ替わりますからね。
こういうミスをした時に「高校生だしね 苦笑」って言われるの、悔しくありません?
私は悔しい。
高校時代、「子供だからね、作品理解できなくてもね」とか言われたくなかった。
だから読むからにはできるだけのことはやってきましたし、やっています。
大人の私も間違いや勘違いはありますからまずは調べることにしています。
ニュースでも人の名前はもちろん、時には知っている言葉であっても
「この流れで使用するのは相応しいか?」確認するために辞書を引くことはしばしばです。
特に1回勝負の、訂正が効かないコンテストなわけですから、確認を怠らないこと・・・ですね。

とりあえず、明日以降、アナウンス・朗読それぞれのポイントをまとめます。




長文です。

九州高校放送コンテスト 沖縄大会1日目終了。
九州大会は1、2年生のみのエントリー。新人大会という感じですね。
私は朗読部門の審査に入りました。

自身も高校時代にエントリーしましたので、審査員として関わるのは恩返しだと思っています。
なので、講評はかなりしょっぱいことを書きます。
あたりのいい言葉は意味がないので。
今、このブログを書きながら、去年厳しい講評(私だけではない。他の審査員も)に泣き出した高校生がいたようで…事務局から「優しいコメントを…」的な事を言われたなと思い出しました。
彼らなりに一生懸命なのだろうとは思いますが、コンテストなのでね、全員で並んで走って全員一等賞というものではない。
取り組む中での気づきや成長が狙いとしてあるので、無条件であたりのいい言葉がもらえると思ったら大間違いなんじゃないかなーと思うわけです。
まあ、誰しも褒められたい気持ちはあるので、指摘されて悔しいのはわかりますけど。
でも、成長って「できないことができるようになる。わからないことがわかるようになること」ですから、そりゃ、ダメ出しされて当たり前じゃないでしょうかね。

私が「うーん、いいんじゃない?」と言ったら終わりだと思ってください。
ああ、この子に何を言っても無駄だなと思ったら発動する「うーん、いいんじゃない?」
厳しい言葉であっても何か返すというのは、「成長して欲しいから受け取ってくれ!」という気持ちの表れです。
適当に心地の良い言葉を言ってる方が楽ですもん。
どう伝えようか考えなくていいし。
悪者にもならないし。
コンテストで何を得て欲しいかはっきりしていますから、できる限りは伝えます。
その結果、また嫌われることになっても、まあいいですけど。
それは仕方ないですね。

さて。朗読について。
朗読は完全に音声での表現です。
エッセイでも小説でもいいのですが、人の感情をテーマにした作品を声だけで形にするというものです。
テレビやラジオのニュースとは全く違うものです。
(広義で音声表現ではある)
部活動ではこの辺りを伝えにくいんだろうなとは思います。
顧問の先生も指導なさっているとは思いますが、朗読の専門ではありませんし、限りはあろうかと思います。
(高校や大学時代に放送部だったという方も多いですが)
おまけに学校の部活動なので、プロに求めるようなことを求められないとも思います。
でもですね、朗読部門がある意味と繋がるところなので、スルーはできない話なんですよね。

「人の感情をテーマにした作品を声だけで形にする」が前提としてあるので、読み方が変わります。

そして読み方は作品が決めています。
朗読者は作品からそれを読み取り、音声で形にしていくのです。
「私がこう読みたい!」ではなくて、作品が…作者が「こう読んで欲しい」と決めているのです。
そこを間違えてはいけません。
技術は汲み取った「こう読んで欲しい」を、誰が聞いてもそのように受け取ってもらえるようにするためのものです。
練習のポイントは↑です。

それと、今回はとにかく発声ができていない…声量のなさが目立ちました。
9割は声が小さい。
発声は声が大きくて、最初から最後まで大声で読めればいいというものではありません。
表現と伝達の基礎です。
表現の選択肢が広がりますし、はっきり聞き取ってもらえれば伝わる確率が上がります。
「マイクがあるじゃん」という方もいるでしょうが、そのマイクにすら乗らない声量の方がほとんどだったのです。

そして一番重要なのは、「誰かに届けたいか?」だと思います。
もちろん1人で音読して楽しいというのもあるでしょう。
しかし、コンテストは「誰かに聞いてもらい、作品世界を楽しんでもらう。伝える」というのが大前提です。
それがありましたか?
テキストを追うのに一生懸命で、受け取ってくれる人の事をあまり考えられなかったのではないでしょうか?
練習不足、解釈不足ということになろうかと思います。

高校の部活動にそこまで求める? という方もいるかもしれません。
では質問します。
では、何のためにやっているのですか?
コンテストで賞を取って、内申書に書きたいからですか?
もしそうであるならば、放送コンテストにエントリーするのはやめたほうがいいかもしれません。
はっきりと評価がわかる資格や検定にチャレンジした方がいいと思います。
コンテストでも、そうでなくとも、朗読は言語化された考えや思いを理解し、音声で再構築し、伝える事。
コンテストでは朗読を通して上記を考えて欲しい、理解して欲しいというものですから。

しょっぱいコメントをもらった方は(手放しで褒めた人は1人もいなかったので、全員ですね)もう一度その辺りを考えて欲しいです。

さあ、明日は沖縄県大会決勝ですね。
作品に向き合って伝わる朗読であることを期待します。




又吉聖子 琉球舞踊公演 ナナグクル公演、8月27日に第二夜を終えました。
第二夜は本貫花と、伊野波節、天川の三題でした。

又吉さんほどではないと思いますが、3作品の朗読は結構体力が必要ですね。
それぞれ内容が違いますので。
しかし今回は自分で書いた作品を読むので、ある程度融通が効きます。
朗読は基本改変はなしです。
原文のまま読む。
現在では差別的な表現があったとしても、その時代を伝えることでもあるので、そのまま読む。

今回は自分で書いた作品ですから、読みながら「あれ? これはわかりにくいぞ」となった場合、修正が可能です。
それは少し気が楽かもしれません。

さて、第三夜は9月3日です。
台風の接近が心配されますが、もちろん開催を前提に準備しています。
お席は若干あるようですが…ほぼ完売に近いようですので、お早めに。

【チケット代金】
通し券(3公演):6,000円
一般(各回):2,500円 学生(各回):1,500円
※当日券は500円増
※全席自由席
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▼プレガイドでのお取り扱い
①イープラス(スマートフォン/PC/ファミリーマート店舗)
https://eplus.jp/sf/detail/3646090001-P0030001
※一般・学生 前売のみ
※通し券は玉城流いずみ会フォームもしくはデパートリウボウにてご予約・ご購入ください。
②デパートリウボウ 4Fチケットカウンター
電話:098-867-1171/那覇市久茂地1丁目1番1号[10:00~20:00]
③コープあぷれ
電話:098-941-8000/那覇市おもろまち3-3-1 あっぷるタウン1階[月~土10:00~18:00]
④玉城流いずみ会予約フォーム
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【製作・主催・問い合わせ】
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電話:070-5483-1068
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